本文へジャンプ
コラム
戻る
第8回コラム 兵庫国体候補合宿に参加して   延岡商業高 顧問 田中 真二 先生
 まず,競技者として,指導者として実績のない私に,合宿への参加,今回のコラムを書く機会を与えて下さったことに対して,関係の先生方に深く感謝したいと思います。
 今回,競歩の指導者として合宿に参加させて頂きました。競歩では外部講師として内田先生を石川県から招き,2泊3日という短い期間でしたが,大変丁寧な指導をして頂きました。内田先生は,2005年千葉インターハイ5000mW優勝者,石川県小松高校の鈴木雄介(21分36秒55)を育てた先生でもあります。
 私自身,競歩の指導者というのは,ほとんどしたことがありませんでしたが,前任の稲垣先生(現宮崎工業陸上競技部顧問)が競歩選手を毎年育成しておられましたので,現在も2名の選手が在籍している状況です。今回の合宿では1名参加させて頂きました。
 さて,本題に移りたいと思います。今回内田先生との3日間を通して感じたことを二つほど述べさせて頂きたいと思います。
 一つ目は,内田先生がまず競技場に来られて言われた言葉に「こんな素晴らしい環境で練習ができて何でチャンピオンが育たないのか」これは決して嫌みではなく,羨ましげに言っておられた顔が印象に残っています。北国では,ご存じの通り今年は例年にない大雪で石川県も例外ではなく,競技場を使用するにあたっても,まずレーンの雪かきをしてからグラウンドを使えるようにして,それから練習をするというのです。確かに私たちは「あたりまえにあること」への感謝の気持ちが薄れているのかもしれません。このことは,指導者はもちろん,競技者にとって大変重要なことだと思います。それを感じて練習をしている生徒と,そうでない生徒とでは,すでにスタート地点から差があるのではないかと感じました。
 二つ目は,競歩という競技種目に対して指導者がポジティブになることです。
陸上競技に携わっている人で競歩に対してネガティブなイメージを持っている人も少なくないと思います。私もそう思っていたうちの一人でした。百聞は一見に如かず。内田先生の指導を通して,選手をいかにその気にさせ,より高いレベルでの意識作り,環境作りをし,選手の持っている能力や可能性をいかに引き出し,どう開花させていくかということの大切さを学ばせて頂きました。少なくとも今回の合宿が生徒のモチベーションを高める手立ての一つだったことは確実に言えると思います。このことは全種目に言えることではないでしょうか。内田先生がこう言っておられました。「本来なら日章学園の高橋君に続く選手が育っていなくてはいけない」このことは,これまで競歩という競技が重要視されていなかったという裏付けではないかとも感じました。
また,先生の考え方などをお聞きしていく中で,今回の合宿では競歩ブロックに関して言えば"強化"だけでなく,一日だけでも興味ある中・高生,指導者を呼ぶなどの"普及"もかねた意味合いのものであっても良かったのではと感じました。
 生意気なことをいろいろと書かせて頂きましたが,今後は,選手と指導者ともに目標を共有しながら目標達成のためにスクラムを組んで宮崎県の陸上競技の強化・普及のために全力を尽くしたいと思います。また今の私があることも「あたりまえのこと」と思わず,人との出会いを大切にし,指導者として様々な意見に素直に耳を傾ける姿勢を持ち続けていきたいと思っています。
 今後ともご指導ご鞭撻のほど,よろしくお願いします。